なぜトラックは3ヶ月に1回も点検する?普通車と違う理由
自家用車に乗っている方なら、車検は2年に1回、法定点検は1年に1回というペースがお馴染みです。
しかし、物流を支える大型トラックになると、なんと3ヶ月に1回というハイペースで法定点検を受ける義務があります。
なぜこれほど頻繁にチェックを行うのでしょうか。
理由は単純で、走る距離と背負っている重量が普通車とは桁違いだからです。
一般的な自家用車が年間で走る距離は約1万キロメートルと言われていますが、長距離トラックになると年間で10万から15万キロメートル以上を走ることも珍しくありません。
わずか3ヶ月で普通車の1年分以上の距離を走ってしまう計算になります。それだけ部品の摩耗や劣化のスピードが早いです。
実際の点検手順では、約50項目にも及ぶポイントを細かく確認していきます。
例えば、ブレーキ関係の手順では、ドラムとライニングという部品の隙間が適正かどうか、ブレーキオイルの漏れがないかを足回りから覗き込んで目視で確認します。
さらに、トラック特有の「エアブレーキ」の圧力が正常に上がっているか、メーターの数値をチェックする作業もあります。
また、タイヤの点検も重要です。
トラックのタイヤは大きな負荷がかかるため、ボルトが1本緩むだけでも大事故につながります。
弊社でも、年間4,000件を超える整備を行っていますが、この3ヶ月点検で小さな違和感を見逃さないことが、路上での故障を未然に防ぐ最大のポイントです。
